現代は短い言葉で、的確に伝わる文章を書く力、”短文力”が重要です。
そのちょっとしたコツや工夫点、広告業界のライティングスペシャリストがお伝えします。
広告制作に携わる人のみならず、すべての人の”短文力”アップに役立ちますように。
今回ご紹介するのは「になります」というフレーズ。端的な文章を目指すのに、本当に必要でしょうか?
「になります」って丁寧な表現?
何となく使ってしまう「になります」に要注意!
先日、スタッフが電話でこんなふうに話しているのを耳にしました。
「昨日メールでお送りしました。ええ、ご確認いただけましたか。そちらが企画書になります」
また別の日、制作中の広告パンフレットには、次のように記されていました。
「経年劣化した○○○を×××に更新するメリットは、以下の三つになります」
「になります」という表現、これって正しいのでしょうか。
スーパーやコンビニ、飲食店などでも、こうしたセリフを聞いたことがある方、多いのではないでしょうか。
「500円になります」
「こちら日替わり定食になります」
「お化粧室はあちらになります」
「です」よりも丁寧な表現のように感じられるのかもしれません。いつの間にかビジネスシーンでも耳にする機会が増えました。
しかし、「になります」は、「です」の丁寧語ではありません。
「そちらが企画書です」
「メリットは以下の三つです」
これだけでOKなのです。
話し言葉なら、「でございます」を使ってもいいかもしれません。
「500円でございます」
「こちら日替わり定食でございます」
「お化粧室はあちらでございます」
といった具合です。
「になります」はどんなときに使う?
一方、すべての「になります」がNGかというと、そうではありません。
「なります」は「なる」の丁寧語。
形のあるものができあがること、実現することを指します。この意味で使われる場合は、間違いではありません。
「適度に運動をすれば、健康になります」
「こちらのデザインですと華やかなイメージになります」
この違い、おわかりいただけましたでしょうか。
聞き慣れている、言い慣れている言葉は、つい推敲の段階でも見逃してしまいがち。
ですが、文章は短く、シンプルに。
「になります」が出てきたら、「です」に言い換えられないかどうか、確認するクセをつけておくといいかもしれません。
無用な言い回しを避ければ、すっきりとした文章「になります」よ。
クリエイティブにおけるキャッチコピーや文章は、的確かつ読ませる工夫が不可欠。
「これでちゃんと伝わる・・・?」と、お悩みを抱えている方も多いと思います。
そんなときはぜひ一度、弊社までお気軽にお問い合わせください。
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