現代は短い言葉で、的確に伝わる文章を書く力、”短文力”が重要です。
そのちょっとしたコツや工夫点、広告業界のライティングスペシャリストがお伝えします。
広告制作に携わる人のみならず、すべての人の”短文力”アップに役立ちますように。
今回は、文章をスリム化してわかりやすく伝えるコツの一つ、「逆接」についてご紹介します。
文章を短くするコツ――
まずは「逆接」に注目!
「逆接」は一文に一つ、が鉄則
的確、かつ端的に。
これがリモートワーク時代に求められる「短文力」です。
でも実際に社内外の人とメールやチャットで連絡を取り合ったり、クリエイティブ制作で文章を考えたりする際、ついダラダラと長い文章に……。そんな経験、ありませんか?
短く、すっきりと読ませたい。
そんなときは、まず「~ですが」など、「逆接」の接続助詞に注目してみてください。
例)A様にB様のメールアドレスをお尋ねする場合
【制作会議の資料を参加者の皆様にお送りしたいと思っていますが、B様のメールアドレスがわからず、先日C様にお尋ねしましたが、まだ返信がありませんので、お手数をお掛けして恐縮ですが、B様のメールアドレスをお知らせいただけますでしょうか】
そもそも「逆接」とは、前の文章と後ろの文章が反対であったり、矛盾したりする場合に使います。例文では何と三つもありますね!
これでは話があちこち飛んで、結局何が言いたいかわからなくなってしまいます。
「逆接」は一文に一つだけになるよう、文章を区切ってみましょう。
修正)
①制作会議の資料を参加者の皆様にお送りしたいと思っていますが、B様のメールアドレスがわかりません。
②先日C様にお尋ねしましたが、まだ返信がありません。
③お手数をお掛けして恐縮ですが、B様のメールアドレスをお知らせいただけますでしょうか。
一文を短く、三つに区切ると、それだけで意図がはっきりしてきますよね。
文章を区切れば、不要な一文も見えてくる
短く区切ると、不要な一文も浮き彫りになってきます。
たとえば②の「C様にお尋ねしたが返信がない」という一文は、B様にとってはあまり関係のない、こちら側の事情です。「手は打ったんですよ」ということをB様にお知らせしたい場合は別ですが、そうでなければ削りましょう。
修正後)
【制作会議の資料を参加者の皆様にお送りしたいと思っていますが、B様のメールアドレスがわかりません。お手数をお掛けして恐縮ですが、B様のメールアドレスをお知らせいただけますでしょうか】
これだけで文章はさらにすっきり、「言いたいこと」も明確になります。
少し文章が長いな、短くしたいな、というとき、私たちもまず「逆接」を探しています。このテクニック、簡単ですのでぜひ試してみてください!
クリエイティブにおけるキャッチコピーや文章は、的確かつ読ませる工夫が不可欠。
「これでちゃんと伝わる・・・?」と、お悩みを抱えている方も多いと思います。
そんなときはぜひ一度、弊社までお気軽にお問い合わせください。
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